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欲しいのは愛だけ
第4章 甘い夜
どうしよう…?

頭の中が真っ白になってしまって、
目眩で倒れそうになるのを支えてくれる。

涙目になっているみたいで、
視界がぼやけてしまう。


シャワーの温度を確認しながらゆっくりお湯を掛けてくれて、
シャワーヘッドをホルダーに預けてからボディソープを手に取ってゆっくりと丁寧に洗ってくれるけど、
私は震えが止まらない。


両脚の間に手を入れて、
優しく洗う。

ナカに指を静かに入れて、
シャワーのお湯を当てながら流し出すようにしてくれて、
ハッとしてしまう。


「痛くない?」と言われて、
かろうじて頷く。


航平さんはサッと自分の身体も洗って、
シャワーのお湯を私と自分に掛けて泡を洗い流して行った。


浴室から出て、
昼間、タオルを出した戸棚を開けてバスタオルを出して私を拭いてくれて、
同じタオルで自分も拭いていく。


「パジャマはこの辺?」と訊いて、
私のパジャマを出してその前後の引き出しからショーツを出して履かせてくれてから、
パジャマも着せてくれる。


「なんだか…お父さんみたいね?」と少し笑うと、

「良かった。
やっと笑ってくれたね?」と言った。

自分は腰にバスタオルを巻いて、
私の手を引いてリビングのソファに連れて行って座らせてくれると、
寝室に入ってTシャツとパンツを履いて、
タオルを洗面所のランドリーボックスに入れる。
そして、キッチンの冷蔵庫を開けて、
ペットボトルの水を持ってくると、
蓋を開けて私にそっと差し出した。


私は両手でペットボトルを持って少し飲んでから、
「ありがとう」と小さい声で言うと、
航平さんはそのペットボトルを持って、
一気に飲み干した。


「隣に座っても良い?」と言ってから私の隣に座って、
手を握る。


「もし…
妊娠してたら、結婚しても良いくらい好きだよ?
メイは迷惑かもしれないけど、
この歳で一目惚れするなんて思わなかったくらい。
でも、そんなの、会ったばかりだし困るよね?
日曜のこの時間だとやってる病院、あるかな?
明日の朝イチでも間に合うようなら、
アフターピル貰いに病院に行こう。
俺、一緒に行くから」


「あの…大丈夫です」と言いながら、
涙が出てしまう。


「メイ、これ、何の涙?」


「混乱しちゃって…。
どうしたら良いのか判らなくて…。
私…尻軽女ですよね?」
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