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欲しいのは愛だけ
第7章 サヨナラ社長
「介護って…?」

「なかなか親に会えてなかったから。
メイも同じでしょ?
だから、たくさん会う機会作るってことで、介護。
適当だよ。
そう言えばそれ以上言われないでしょ?
それとも、早急に子供、作るか?」と言って、
ベッドに引っ張っていかれる。



藤堂先生からも電話が掛かってきた。

強く慰留はされなかったのは、
もしかしたら介護がという話を社長から聞いていたのかもしれない。

「会社が変わっていくところをメイちゃんにも見せたかったわ」と言われた。




連休明けは、後任の秘書を決めて、
引き継ぎをしたり、
関係者にも紹介がてらご挨拶をした。


後任は若手の男性社員になった。


横浜さんは、
「あら?寂しいわね。
後任はこの方?
宜しくね?」と言っていた。


名古屋さんは、お電話でご挨拶したけど、
「もう社長とはお別れしたから…」と言われて、
電話を切られてしまった。
一応、社長にそのことを報告すると、
「まあ、そういうことだから」と曖昧な顔で言われた。


そして、大阪さんは、相変わらずアポなしでやって来た。

驚くことに「妊娠したので、産休取ります」ときっぱり言って、
社長は思わず持っていたコーヒーカップを落としそうになる。

ん?40歳半ばだった筈で、
初産ではないにしても高齢出産になるし…と心配した顔をしてしまって、大阪さんの顔を見ると、
「あら?大丈夫よ?
旦那との間に出来た子供の筈だから」とニヤリと笑う。

「でも…お祝い、弾んで貰わないとね?」と続けた。


そんな中で、自分の退職の話を切り出せずにいると、
先に社長から聞いていたのか、
「そうそう、青山さんもご結婚されて、
退職ですって?
青山さんもご祝儀、弾んで貰うと良いわね?」と言う。

「ありがとうございます。
後任はこちらの佐藤になりますので…」と紹介する。

「まあ、もう会うこともないかもしれないしね?
社長?
お祝い、楽しみにしてるから」と言って、
コーヒーに手もつけないまま、帰って行った。

台湾出張で何があったのかも判らないけど、
お祝いって…手切金か口止め料ってことなんだろうと感じた。



名古屋さんと大阪さんが去って、
横浜さんだけになるなら、
少しは人間関係が整理されたのかな?と思って、
いやいや、その考え方、オカシイからって、
自分に突っ込んでしまった。

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