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欲しいのは愛だけ
第9章 家族のカタチ
「お姉さん、おでこに怪我してる」と言って、
更に泣いてしまう。
「メイちゃんって呼んでも良いかしら?
メイちゃん、優しいのね?
怪我なんて、治るから大丈夫なのよ」と頭をゆっくり撫でる。
「それにね、
毎日、航平さんが、メイちゃんのパパが、
『痛いの、痛いの、飛んでいけ』って言って撫でてくれるから、直ぐに治っちゃうのよ?」と言って、
航平さんを見る。
「メイちゃんもね、
痛いトコあったら、
パパに、『痛いの、痛いの、飛んでいけ』って言って撫でて貰ったら、
直ぐに治ると思うよ?」
メイちゃんは、ギュッと航平さんの手を握る。
「メイちゃん、パパのこと、好き?」
頷きながら「好き」って言う。
「私もね、メイちゃんのパパ、大好きなの」と言って、
航平さんのもう片方の手をギュッと握って笑う。
「だから、今、私ね、
航平さんと一緒に住んでるのよ?
メイちゃんも、私も、
2人とも同じね?
パパのこと、大好きなのよね」と言って、メイちゃんの手をそっと握ると、ギュッと手を握り返してくれる。
「もし、メイちゃんが良かったらね、
パパとお姉さんと3人で住まない?」
「えっ?」
「だって、メイちゃん、パパが好きでしょ?
私も航平さんのこと、好きなのね?
航平さんはどうかな?
メイちゃんのこと、好き?」
「勿論、好きだよ?」
「じゃあ、私のことは?」
「当たり前だよ?
好きに決まってる」
「ほら?
みんな、好きなんだから、
だったら一緒に暮らしたら良いんじゃないかしら?」
メイちゃんは、
「ママは?」と、恐る恐るという感じの表情で言った。
「メイちゃん、ごめんなさい。
私、メイちゃんのママのことは…痛いことされたから、
一緒に暮らしたくはないの」
「私も…痛いことされたから…
ママと一緒に居たくない」と、小さい声で言った。
「痛いこと?」
「ぶたれたり、抓られたりしたの。
それと…熱いことも…」
私は泣きそうになるのをグッと堪えながら、
「航平さん、どうかな?
良いでしょう?」と明るい声で言った。
航平さんは、
「本当に良いのか?」と言ったので、
私は「勿論よ?」と笑った。
更に泣いてしまう。
「メイちゃんって呼んでも良いかしら?
メイちゃん、優しいのね?
怪我なんて、治るから大丈夫なのよ」と頭をゆっくり撫でる。
「それにね、
毎日、航平さんが、メイちゃんのパパが、
『痛いの、痛いの、飛んでいけ』って言って撫でてくれるから、直ぐに治っちゃうのよ?」と言って、
航平さんを見る。
「メイちゃんもね、
痛いトコあったら、
パパに、『痛いの、痛いの、飛んでいけ』って言って撫でて貰ったら、
直ぐに治ると思うよ?」
メイちゃんは、ギュッと航平さんの手を握る。
「メイちゃん、パパのこと、好き?」
頷きながら「好き」って言う。
「私もね、メイちゃんのパパ、大好きなの」と言って、
航平さんのもう片方の手をギュッと握って笑う。
「だから、今、私ね、
航平さんと一緒に住んでるのよ?
メイちゃんも、私も、
2人とも同じね?
パパのこと、大好きなのよね」と言って、メイちゃんの手をそっと握ると、ギュッと手を握り返してくれる。
「もし、メイちゃんが良かったらね、
パパとお姉さんと3人で住まない?」
「えっ?」
「だって、メイちゃん、パパが好きでしょ?
私も航平さんのこと、好きなのね?
航平さんはどうかな?
メイちゃんのこと、好き?」
「勿論、好きだよ?」
「じゃあ、私のことは?」
「当たり前だよ?
好きに決まってる」
「ほら?
みんな、好きなんだから、
だったら一緒に暮らしたら良いんじゃないかしら?」
メイちゃんは、
「ママは?」と、恐る恐るという感じの表情で言った。
「メイちゃん、ごめんなさい。
私、メイちゃんのママのことは…痛いことされたから、
一緒に暮らしたくはないの」
「私も…痛いことされたから…
ママと一緒に居たくない」と、小さい声で言った。
「痛いこと?」
「ぶたれたり、抓られたりしたの。
それと…熱いことも…」
私は泣きそうになるのをグッと堪えながら、
「航平さん、どうかな?
良いでしょう?」と明るい声で言った。
航平さんは、
「本当に良いのか?」と言ったので、
私は「勿論よ?」と笑った。