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第1章 里奈

「ここから脱走するなんて馬鹿な考えは捨てることね。そうだわ。表を出歩けない格好にしてあげる」
マリアは里奈の制服をじろじろ見つめた。里奈のセーラー服は冬服だがサイズは大きめで襟元に余裕がある。胸当て部分から青い縁取りのクルーネックシャツがはみ出ている。おそらく制服の下は体操服にブルマーだろう。「な、何をするの？」里奈は体をこわばらせた。マリアはむんずと里奈の襟元をつかみ、一気に引き裂いた。ビリビリビリ。派手な音を立てて里奈のセーラー服が縦に裂けた。「きゃああ」里奈のセーラー服は大きくはだけ、体操服があらわになる。胸に小さな隆起が２つ浮き出ている。ブラジャーはしてないようだ。マリアはさらに里奈を壁に押しつけた。ぐい。マリアの腕力で里奈の首が大きく傾く。首の後ろで髪が数本切れて舞う。マリアはさらに右手を振り上げ、里奈の頬を打ちすえようとした。パアン！「キャアッ」「痛いでしょ。あんたが反抗的な態度をとるならこんなもんじゃ済まないよ」マリアは再び手を振り上げた。今度は振り下ろさない。掌を開き指先でそっと肌に触れる。ゆっくりと撫で回すように手を動かす。「ああっ……」「お腹や背中にも同じように触ってあげようか？どうせ脱がすんだしね」里奈の顔が青ざめる。「もう許して下さい！」里奈の目には涙さえ浮かぶ。