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愛しているからセックスしたい
第1章 月明かりの中で
「あぁ……、もうだめ……イっちゃう……。一緒に……一緒に、イキたいっ……」
 手を伸ばすと彼が下りてきてぎゅっと抱きしめてくれた。私も必死にしがみつき、彼のモノを少しでも奥まで迎え入れようと腰を突き出す。
「出そう……、ゆりの中、気持ちい……」
 抱きしめられながら耳元で囁かれて、腰の動きがさらに早くなってしまう。彼もそれに合わせて動き、身体が、陰部が打ち付けあい擦れあっている音が部屋に響き渡る。
「あぁっ、あぁっ……。イク、イクイク……」
「出るっ……」
 痙攣している膣の奥に彼の熱いものがどくどくと吐き出されているのが分かった。
 残り汁まですべて吐き出そうと跳ねる棒に合わせて、私の身体も跳ねてしまう。
 出しつくした彼が私の中から出ていき、隣に寝転がった。彼のが出た時にとろりと溢れる感覚があったが、後で拭けば済むことと気にしないことにした。
 彼が腕を回してくれたので頭を上げる。腕枕をされながら彼の方を向いて胸に擦り寄る。
「もうこのまま寝たいなぁ」
「風邪引いちゃうよ」
 そういってはみたものの、私も身体を動かすのが気だるく感じてここで寝てしまいたいなと思ってしまう。
 彼の温もりを感じながら、さっきのセックスがとても気持ちよかったなぁとぼんやり目を開けていた。少しすれば彼の寝息が聞こえだす。
 手探りで脱ぎ散らかした服を手に取り、彼のお腹にかけると目をつむった。
 私は月明かりの毛布をかけて寝よう。
 手の届く範囲にこれ以上かけるものを見つけることができなくて、いいわけにもならない言葉を思い浮かべながら、力尽きるように安らかな眠りの中へ落ちていった。
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