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濡れて堕ちて……
第7章 淫獣
浩一に知られてしまった…。
1番知られたくない人に、1番知られてはいけないことを…。
「ちが、浩一、違うの!」
「何が違うんだ?」
「ごめんなさい!騙すつもりはなかったの!ごめんなさい!」
騙すつもりはなかった、不倫妻の常套句だ。
騙すつもりも何も不倫をした事実は消えやしないのに。
どうしてバレたのか。
誰かがバラしたのか。
そんな事はどうでもよくて
浩一のこの軽蔑しきった目が、冷めたような目が辛かった。
自業自得ってわかってるけど。
「お前ってそんな女だったんだな。最低だよ…」
これは浩一を裏切った罰?
徹をも傷つけた罰?
私の目を見ることなく、ガタッと席を立ちその場から立ち去ろうとする浩一。
「待って、待って浩一!ごめんなさい!」
追いかけたいのに
追いかけて引き止めたいのに
足が動かない。
「待って浩一!浩一──────────────っ!!」
お願い…、行かないで…!!
────────ハッ!!
「こ、いちぃ…?」
ここは?
…何だろう、頭がボーッとしてる。
けど、体が何だかダルいような…。
ムクッと体を起こそうとすると
「いっ、痛ー…」
頭がズキッと痛んだ。
思わず頭を抑える。
1番知られたくない人に、1番知られてはいけないことを…。
「ちが、浩一、違うの!」
「何が違うんだ?」
「ごめんなさい!騙すつもりはなかったの!ごめんなさい!」
騙すつもりはなかった、不倫妻の常套句だ。
騙すつもりも何も不倫をした事実は消えやしないのに。
どうしてバレたのか。
誰かがバラしたのか。
そんな事はどうでもよくて
浩一のこの軽蔑しきった目が、冷めたような目が辛かった。
自業自得ってわかってるけど。
「お前ってそんな女だったんだな。最低だよ…」
これは浩一を裏切った罰?
徹をも傷つけた罰?
私の目を見ることなく、ガタッと席を立ちその場から立ち去ろうとする浩一。
「待って、待って浩一!ごめんなさい!」
追いかけたいのに
追いかけて引き止めたいのに
足が動かない。
「待って浩一!浩一──────────────っ!!」
お願い…、行かないで…!!
────────ハッ!!
「こ、いちぃ…?」
ここは?
…何だろう、頭がボーッとしてる。
けど、体が何だかダルいような…。
ムクッと体を起こそうとすると
「いっ、痛ー…」
頭がズキッと痛んだ。
思わず頭を抑える。