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濡れて堕ちて……
第2章 慟哭




「痛っー…」

翌朝、急な下腹部の痛みで目が覚めた。

時計を見るとAM06:00。



そろそろ起きなきゃ、と体を起こそうとするが差し込むような痛さでロクに動けない。



と、言っても私にとってはたまにある事だから慌てる事じゃない。


小さい頃から胃腸が弱くて、何かあるとすぐにキリキリと痛み出してしまう。



多分、昨日のあれだ。



週末に急に休みたいって言って店長を困らせて
家に帰れば浩一に責められて

ストレスが溜まった頃に無理なセックス。



そりゃ、痛みだすよ。



いつも薬を飲めば30分ぐらいで治まる。

朝に痛み出すのだけは勘弁して欲しいけど幸い今日はパートも休みだし。




浩一を起こさぬよう痛みを堪えてキッチンに向かった。


薬を飲み、エプロンを付け、痛みが治まるの何て待ってられない。

浩一のお弁当を作らなきゃいけない。
 
私がお弁当を作ってるとあくびをした浩一が気怠そうに起きて来る。

ドラマに出て来るような爽やかな朝には程遠い。
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