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濡れて堕ちて……
第2章 慟哭
「ふぁ~、おはよ…」

「おはよう」


一気に空気が張り詰める。

昨日のセックスで浩一の機嫌は治ったとは思うけど、あの面倒臭さを朝から味わうのだけは嫌だから。

「何飲む?」

「コーラ取って」

「トーストには何塗る?」

「チョコクリーム」



低血圧だからかボーッとしたまま力なく答える。

ただの低血圧なのか、それともまだ怒りが残ってるのか。

浩一のその態度が私の中の緊張をさらに高める。


「いっ…痛…」


チョコクリームとコーラを取る為、浩一が座るテーブルのすぐ横、冷蔵庫の前に立った瞬間、下腹部がズキリッと痛んだ。

「どうした?」

思わず漏らした言葉に反応した浩一。

いつもの事だから心配しなくても大丈夫だけど。

「いつもの腹痛…、薬飲んだからすぐ治まるから」



「はぁ…ストレスが原因だろ?明らかに俺のせいじゃん」




声色からして、心配というより呆れたような
どこか冷めたような声。



「…浩一のせいじゃないから、心配しないで。今日はパートも休みだし横になってれば治るから」




いつもの事だから心配して欲しいなんて言わない。

むしろ、心配されたら申し訳ないし
いつも大体、薬で治まるから。


でも、そんな

面倒臭そうな声出されたら

それなりに傷つく。
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