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濡れて堕ちて……
第13章 本能
椅子が


ガタンっと大きく揺れた。



それでも、徹の舌は休むことなく…


「ん、やぁっ!あっ、もうダメぇ…!!」

「だったらさっさとイカせろよ」


瞳から涙がぼろぼろ零れる。

呼吸困難の苦しさと、徹の舌の激しさで。


「んっ、やめ…っ、やめてっ!もうやめてぇっ!!あぁぁっ!!」


髪を振り乱したながら浩一のモノを拒否した。

浩一が嫌いなんじゃない、ただ終わりが見えない。


イカそうにも喘ぎ声交じりの口じゃろくな愛撫すら出来ない。

「陽子、お前ってそんなに敏感だったっけ?」


呆れるような浩一の失笑。







こんな姿の妻を見て笑ってしまえるんだ。

浩一はもう本当に、私の事なんて…。






「俺が調教したっていうのもあると思いますよ」

「俺とのセックスはずっとお情け程度だったもんなぁ」


徹は私の秘部から離れていった。


よかった、やっと許して貰えた━━━━━━━━━



と、思った矢先


「━━━━━━ひっ、あっ、やあぁぁぁっ!!」


徹の指が私の蕾に割って入って来て、同時に

事態を把握する前に私のGスポットを捉えていた。


「ダメッ!!そこ、ダメェェェっ!!あぁぁっ!!」


首を左右に振り乱しながら訴えるも

言葉も何も出てこない。


「この通り、Gスポも開発済みなんで後は浩一さんのお好きに」

スポッと徹の指が抜ける。


私の真横にいた浩一は生唾を飲むように嬉しそうにくすくす笑ってる。


「新村、今度はお前が陽子にくわえてもらうか?」

「あー、そう言えば…、陽子さんに口でシてもらったことってないかも知れないです。いいんですかー?」



まるで、上司と部下が食事でも行こうとしてるかのような会話だ。

こんな状況なのに、どうしてこの2人は冷静なの?



「新村のお陰で自分の本能に気づけたんだから」

「じゃぁ、お言葉に甘えます。陽子さん、感謝して下さいよー。下に待たせっぱなしだったタクシーの清算まで済ませといたんですから」










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