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濡れて堕ちて……
第13章 本能
今私の後ろにいるのは浩一?


一体何をしようっていうの?


こんな状態で座らせて…。




不安で小さく震える体。

殺しはしないだろうけど、怖い。

すると、視界を遮っていた布が私の目から離れた。


急に差し込んだ室内の電気に一瞬クラッとしたけど




「ほら。ちゃんと自分で見てみろ」





え…?

自分で見ろって…





見ると、ベッドの足元にあるのは姿見の鏡。


このマンションを購入した時に実家から持ってきた、所謂花嫁道具の鏡。


置き場所に困って寝室に置いちゃってたんだ。



光を遮られてたのは短時間だし、室内の灯りも然程強烈ではなかった為

私の目はすぐに慣れたけど

鏡に写し出されてたのは




「………やっ」




胡座をかく浩一の足の上に座らされていて

足は浩一によって開脚状態。

露になったそこは自分でもわかるくらい、呆れるくらいにトロトロになっていた。




「やだっ、やめてっ!いやっ!」


見たくない、こんな情けない自分。

必死に足を閉じようとしてもバランスの取れないこんな体制じゃ力が入らない。

現実から逃げようと目を閉じたり顔を背けたりもするが



「ダメだろ、陽子。ちゃんと見ないと?」


後ろから浩一に顎や髪を捕まれ鏡の方へと向き直させられる。



「浩一さん、俺もう限界…。陽子さんのソコ見てたら我慢効かなくて…」





鏡のそばで徹が

まるで野獣のような目をした徹が今にも襲いかかりそうに荒い息を吐いている。



「さすが若いだけのことはあるな!でもまずは俺からだろ?」

「ええぇー…セコくないッスかー?」

「お前は散々抱いただろ?一応戸籍上、陽子は俺の妻なんだから」




こんな状態で

これ以上の事をされたら

もう…





「お願い…もうやめ…やめて下さい…」




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