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濡れて堕ちて……
第3章 火花
何やってんのよ、私。
急に泣き出して、新村さんを困らせた。
浩一なんて、私が泣いたら面倒臭そうな顔するけど
優しい新村さんは困ったに違いない。
早くキッチンに逃げたかった私は、出されたコーヒーを早々に片付けようとした。
が、入れたての熱いコーヒーをゴクゴク飲めるはずもなくチビチビと啜っていると
…っ!?
一瞬にして、体中が暖かい感覚に襲われた。
と、同時に締めつけられるような感覚も。
何、これ…と思った瞬間、事態を把握した。
私の体は新村さんの腕の中にすっぽりと納まっていた。
片方の手は首を通り頭を撫でるように添えられ
もう片方の手は背中から肩にかけて、まるで小さい子をあやすように…。
「ちょっ、ちょっと、新村さん…ふざけないで…は、離してよ~」
「…………………。」
あはは、と笑いながら首に回された腕を離そうと手をかけたが
ビクともしない。
それどころか、私を離すまいと更に力が入ってしまった。
「本当、ごめんなさい。本当に大丈夫だから!ね?お料理作んなきゃ…」
「…………………。」
何も言わず、まるで私の体温を感じるかのように体中が締めつけられる。
「………ね、離して」
「嫌です」
嫌です、って。
このままじゃ
心臓が波打ちすぎて、苦しくて
おかしくなってしまう。
「は、離し………っ」
離して、そう言う前に私の体は新村さんの手によって新村さんの体から離された。
そして、言葉を発する前に私の口は新村さんの口に塞がれてしまった。
「んっ、んぅ」
さっきより心臓がうるさく波打つ。
波打ち過ぎて痛い。
頭の芯が痙攣したようにシビれてる。
急に泣き出して、新村さんを困らせた。
浩一なんて、私が泣いたら面倒臭そうな顔するけど
優しい新村さんは困ったに違いない。
早くキッチンに逃げたかった私は、出されたコーヒーを早々に片付けようとした。
が、入れたての熱いコーヒーをゴクゴク飲めるはずもなくチビチビと啜っていると
…っ!?
一瞬にして、体中が暖かい感覚に襲われた。
と、同時に締めつけられるような感覚も。
何、これ…と思った瞬間、事態を把握した。
私の体は新村さんの腕の中にすっぽりと納まっていた。
片方の手は首を通り頭を撫でるように添えられ
もう片方の手は背中から肩にかけて、まるで小さい子をあやすように…。
「ちょっ、ちょっと、新村さん…ふざけないで…は、離してよ~」
「…………………。」
あはは、と笑いながら首に回された腕を離そうと手をかけたが
ビクともしない。
それどころか、私を離すまいと更に力が入ってしまった。
「本当、ごめんなさい。本当に大丈夫だから!ね?お料理作んなきゃ…」
「…………………。」
何も言わず、まるで私の体温を感じるかのように体中が締めつけられる。
「………ね、離して」
「嫌です」
嫌です、って。
このままじゃ
心臓が波打ちすぎて、苦しくて
おかしくなってしまう。
「は、離し………っ」
離して、そう言う前に私の体は新村さんの手によって新村さんの体から離された。
そして、言葉を発する前に私の口は新村さんの口に塞がれてしまった。
「んっ、んぅ」
さっきより心臓がうるさく波打つ。
波打ち過ぎて痛い。
頭の芯が痙攣したようにシビれてる。