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第5章 禁忌

今の勢いなら浩一と一緒に…って思ったんだけど

シトラスの香りが残る浴室に浩一と、と思うと罪悪感でいっぱいになる。



このままじゃダメだ。

これ以上、徹とは付き合えない。




浩一と仲直り出来たから徹を切るなんて、自分勝手にも程がある。

私の都合であんないい子を振り回してる。


でも

徹のあの愛情は私には重すぎる。



心に決めた。

私のパートナーはやっぱり浩一だけだ。






徹とさようならしよう。

徹と別れよう。




不倫なんて、バカな私には向いてなかったんだ。

そんな器用な事、最初から出来っこなかったんだ。