この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
濡れて堕ちて……
第5章 禁忌
「よくそんなものゴクゴク飲めるわね。喉痛くならない?」
「それがいいんじゃん。陽子は子供だなぁ」
「コーヒーも飲めない人に子供扱いされたくありません!」
お互い、目が合うたびに恥ずかしいような照れ笑いが零れる。
これからもっと、たくさん喧嘩しよう。
もっとわかり合う為に、自分をぶつけよう。
私も、もう浩一から逃げない。
こんな気持ちを取り戻せてよかっ─────。
「あ、そー言えば今日はシトラスの匂いがしないけど、使うのやめたの?」
シトラス。
その一言で幸せな気持ちがグラついた。
「結構いい香りだっただろ?」
違う、浩一。
シトラスの香りは、私の香りじゃない。
「あ、うん。飽きちゃったから…」
「そうなんだ」
今日は徹と肌を重ねてない。
香りが移るような事もしてないし、そんな接近もしてない。
徹に抱かれた後は浩一にバレないようにシャワーで残り香を消してた。
浴室にだけシトラスの香りが残ってる。
「俺、シャワー浴びてくるけどお前どうする?」
「あ…私は後で入るからお先にどうぞ…」
「それがいいんじゃん。陽子は子供だなぁ」
「コーヒーも飲めない人に子供扱いされたくありません!」
お互い、目が合うたびに恥ずかしいような照れ笑いが零れる。
これからもっと、たくさん喧嘩しよう。
もっとわかり合う為に、自分をぶつけよう。
私も、もう浩一から逃げない。
こんな気持ちを取り戻せてよかっ─────。
「あ、そー言えば今日はシトラスの匂いがしないけど、使うのやめたの?」
シトラス。
その一言で幸せな気持ちがグラついた。
「結構いい香りだっただろ?」
違う、浩一。
シトラスの香りは、私の香りじゃない。
「あ、うん。飽きちゃったから…」
「そうなんだ」
今日は徹と肌を重ねてない。
香りが移るような事もしてないし、そんな接近もしてない。
徹に抱かれた後は浩一にバレないようにシャワーで残り香を消してた。
浴室にだけシトラスの香りが残ってる。
「俺、シャワー浴びてくるけどお前どうする?」
「あ…私は後で入るからお先にどうぞ…」