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濡れて堕ちて……
第6章 贖罪
気持ちのいい晴天。

窓から差し込む日の光で目が覚めた。


「んぅ…?」

目を開けると、窓からは諸に太陽光が差し込んでいる。

あ…

昨日の夜、暑くて寝苦しかったから窓開けて眠ったんだっけ。

エアコン付けるのも勿体なかったし。


ムクッと体を起こしカーテンを閉めた。

太陽の眩しさで浩一が起きないように…。


隣を見ると───────

浩一が眠ってた。

私はずっと、この人を裏切ってたんだ。




いつもなら、さっさとキッチンに行って朝ご飯と浩一のお弁当の準備にかかるんだけど

こんな幸せな気分で目覚めたのなんて久しぶり。

幼くて可愛い寝顔、

昨日、あんなに激しく私を抱いた人とは思えない。

昨夜の出来事を思い出すだけで体が熱くなる。

こんな、朝から浩一を欲しがるなんてどうかしてる…。






その時、ハッと気づいた。

いつもはカーテンを閉めて寝てるから気づかなかったけど、太陽ってこんな真上まで昇ったっけ?

こんな最上階の部屋を照らせるほど、高い位置まで昇ったっけ?

嫌な予感を感じて壁にかけてある時計を見ると────────
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