この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホンモノはいらない
第3章 始まりの雨
「教えましょうか?」

気がついたらそう呟いていた。

「いや、あの…」

うろたえて急いで打ち消そうとしたが、彼女の瞳は期待に輝き始める。

「ぜひ、お願いします」

「……では、都合の良い日を言っていただけたら、」
「今日はダメですか?」

「きょう…?」

観念して公民館の調理室を借りようと考えていた慎一郎は、その言葉に固まった。

公民館は夜の十時まで開いているが、調理室が何時まで使用出来るかは知らないし、仮に借りられたとしても調理時間はわずかに思えた。

「出来れば、今日作りたいんです。お願いします」

「……閉館後も仕事があるので、遅くなりますよ」

深々と頭を下げられて、その必死さに困惑しながらも結局は頷く。

断れない。
断って、彼女との繋がりを断ちたくない。

そんな打算も働いていた。
/58ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ