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第4章 深夜のレッスン

アルは真雪の顎を掴んで毛布から引き離すと、涙に濡れた瞳を覗き込みながら浅く深く腰を動かし始めた。
初めのうちは僅かに抵抗していた膣が、次第にアルのモノに合わせて形を変えていく。吸いつくように強く柔らかく包み込む感触にアルは舌舐めずりをした。

「慣れないことしようとすんなよ。お前は、いてくれるだけで良いんだから」

それが先ほど真雪がしようとしていたことを指しているのか、それとも料理を覚えようとしていることを指しているのか、真雪には判断がつかなかった。

恍惚が意識を麻痺させて、大きな波が体を高みへと連れ去ろうとする。

「あ…っあ…、アル……」

うっとりと蕩けたように囁き、真雪は背中を反らしていく。宙を掻く手をアルが掴んで自分の肩に回し、激しく震える腰を掴んでのんびりとした律動を繰り返す。

「真雪、……傍にいてくれるだけで、いいんだ」

今にも泣き出しそうなアルの声に胸が締めつけられるように痛み、真雪はアルが何を言っているのか理解出来ないまま何度も頷いた。