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揺れる心
第10章 完全リセット
年末も押し迫った中、
成田からリムジンバスで戻り、
ひとまずお祖父様の家に2人で向かった。
「今年はクリスマスツリーも出さないままだったよ」
と、お祖父様は笑っていた。
土曜日の夜で、お祖父様とお父様も早くに帰宅していたので、
一緒に夕食を取ることにして、
陸也さんと2人でキッチンを借りてチキンカレーとチャパティを作った。
「陸也が料理をするとは!」
「あら!
あちらでは殆ど、陸也さんが作ってくれてたんですよ?」
「いや、作るって言ってもチキンカレーだけだったけど。
真理子さんがあっちの川魚使って和風の餡掛けとか肉じゃがとか作ってくれたのは美味しかったな」
「真理子さんの料理は絶品だからな。
それ、食べると、カヨさんの料理が塩っぱくてな…」
そんな話をしながら、
賑やかな夕食になった。
食後には、陸也さんがチャイを淹れてくれる。
「あ、お砂糖少なめにしてくださいね?
多分、お祖父様とお父様には甘過ぎますから」と言うと、
「そうかな?」と陸也さんが少し不満そうな顔をするので、
みんなで笑ってしまう。
「あの…帰国中は、
私もこちらでお世話になっても宜しいでしょうか?」
「勿論だよ。
真理子さんは娘同然だからな」
「僕達、結婚しようと思うんだ」
「おお。
やっぱりそうなのか。
真理子さんのご両親にご挨拶に行かないとな?
何しろ、陸也は真理子さんに…」
「あの…。
それはもう、過去のことなので」と言うと、
「いや、でも、特にお父様にしてみたら、
簡単に了承はして貰えないと思うよ。
どれ、私も一緒に頭を下げに行くかな?」とお祖父様が少し真剣な顔をして言った。
「明日と明後日は、こちらで、お節料理つくって…
それを持って実家に行っても良いですか?」
「お節料理…買うんじゃないのか?」
「作れるものは作るのが我が家の習慣でしたので…。
大したものは作れませんけど。
明日の朝イチ、陸也さんにお買い物、
付き合って貰いますね?
あ、好き嫌いありますか?」と言うと、
楽しい気持ちでお買い物リストを作り始めた。
「女の子が家に居るのは、
華やかで良いもんですね?」と、
お父様がお祖父様に言っているのが聞こえた。
「陸也さんにもお手伝いして貰おうかな?」と言うと、
「自信ないけど…」と苦笑いしていた。
成田からリムジンバスで戻り、
ひとまずお祖父様の家に2人で向かった。
「今年はクリスマスツリーも出さないままだったよ」
と、お祖父様は笑っていた。
土曜日の夜で、お祖父様とお父様も早くに帰宅していたので、
一緒に夕食を取ることにして、
陸也さんと2人でキッチンを借りてチキンカレーとチャパティを作った。
「陸也が料理をするとは!」
「あら!
あちらでは殆ど、陸也さんが作ってくれてたんですよ?」
「いや、作るって言ってもチキンカレーだけだったけど。
真理子さんがあっちの川魚使って和風の餡掛けとか肉じゃがとか作ってくれたのは美味しかったな」
「真理子さんの料理は絶品だからな。
それ、食べると、カヨさんの料理が塩っぱくてな…」
そんな話をしながら、
賑やかな夕食になった。
食後には、陸也さんがチャイを淹れてくれる。
「あ、お砂糖少なめにしてくださいね?
多分、お祖父様とお父様には甘過ぎますから」と言うと、
「そうかな?」と陸也さんが少し不満そうな顔をするので、
みんなで笑ってしまう。
「あの…帰国中は、
私もこちらでお世話になっても宜しいでしょうか?」
「勿論だよ。
真理子さんは娘同然だからな」
「僕達、結婚しようと思うんだ」
「おお。
やっぱりそうなのか。
真理子さんのご両親にご挨拶に行かないとな?
何しろ、陸也は真理子さんに…」
「あの…。
それはもう、過去のことなので」と言うと、
「いや、でも、特にお父様にしてみたら、
簡単に了承はして貰えないと思うよ。
どれ、私も一緒に頭を下げに行くかな?」とお祖父様が少し真剣な顔をして言った。
「明日と明後日は、こちらで、お節料理つくって…
それを持って実家に行っても良いですか?」
「お節料理…買うんじゃないのか?」
「作れるものは作るのが我が家の習慣でしたので…。
大したものは作れませんけど。
明日の朝イチ、陸也さんにお買い物、
付き合って貰いますね?
あ、好き嫌いありますか?」と言うと、
楽しい気持ちでお買い物リストを作り始めた。
「女の子が家に居るのは、
華やかで良いもんですね?」と、
お父様がお祖父様に言っているのが聞こえた。
「陸也さんにもお手伝いして貰おうかな?」と言うと、
「自信ないけど…」と苦笑いしていた。