この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる心
第10章 完全リセット
翌日、東京に戻って「指輪を買いに行こう!」と連れられて、
銀座のミキモトに行った。


「あっちのお店は、海斗の二番煎じみたいだし、
メイドインジャパンにするよ?」と笑う。


結婚指輪だけで良いから…と言ったのに、
お揃いの結婚指輪の他に、
ダイヤモンドでグルリと囲まれた美しい真珠の指輪を選んでくれる。


「これなら、着物にも似合いそうかなと思って」

「でも、真珠はとても繊細だから、何もしない時にしか嵌められませんよ?」

「えっ?そうなの?」

「水にも汗にも弱いし…
クレオパトラは真珠をお酢に溶かして飲んでたそうだけど、
お料理する時にもつけてられないし。
カレー作ったら、この淡いピンクが黄色くなっちゃうかも!」と言うと、
2人で笑ってしまった。


「ふーん。
そうなのか。
じゃあ、ダイヤモンドが最強なのかな?」

「私、ダイヤモンドより、
空の星を一緒に観てる方が嬉しいな」

「元旦の着物姿、綺麗だったな。
また、着てくれる?
その時にこの指輪、嵌めて?」

「じゃあ、日本に戻ったら毎日着物着て、
『おかえりなさい』ってお出迎えする」

「ダメだよ」

「えっ?」

「我慢できなくて押し倒しそうになるから」と耳元で囁かれて、
耳が紅くなってしまった。


陸也さんが明日から海外に行くからと言うと、
急いで刻印入れますねと言ってくださり、
入籍日とイニシャルを入れて貰った。


陸也さんには、
同じグレードのパールを使ったネクタイピンを贈った。


「大学病院に戻ったら、ネクタイ、するでしょう?
その時に使ってくださいね?」と言うと、

「ペアルックか…。
何か、恥ずかしいな」と照れ笑いしていた。


その日のうちにパスポートセンターにも行って手続きをした。
1週間ほどで新しいパスポートを頂けるということだった。


翌日には一足早く陸也さんは飛行機に乗ってインドに向かうことになっていたので、
きっかり一週間後に、同じホテルで待ち合わせすることにした。


空港では何度も何度もキスをして見送った。

たった1週間なのに、
寂しくてなかなか時間が経たないような気がした。


その間に、
和食に使える調味料、
子供達と一緒に遊ぶ為の折り紙と本、
クレヨンや絵の具、
お母さん達に持って行く日本製の丈夫で縫いやすい針と糸なんかを用意して荷物に詰めた。

/139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ