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第1章 秘密の逢瀬

　男の腰がひくひくと動き出す。
「こんなとこで声出して読むのは興奮したのかしら？」
「はい……。とても恥ずかしく、ゆり様の前で、読むことに、緊張しましたが、とてつもなく、興奮しました」
　男は途切れ途切れになりながらも、必死に話していた。
　その間手は激しく動き、腰の動きはここの空気と性行為をしているのかとばかりに激しく動き止まることを知らないようだった。
　男の足しか浸かっていないのに、あまりにも激しい動きで湯船が波だっていた。先から出た汁でクチュクチュと卑猥な音も響き渡っている。
「ゆり様ぁ……。イかせて下さい……」
　男は懇願していた。今や男は片腕を後ろに身体を支えて、腰が大きく上下している。
「変態ちんぽをイかせて下さいと大きな声でいえたらね」
　その指示にさらに興奮が高まったのか、動きが一段と激しくなる。
「変態……わたくしの変態ちんぽを……イかせて下さいっ」
　今までで一番大きな声で男はいった。
「いいわよ、イキなさい」
「はひ……」
　またまともに返事もできずに、男は大きな快楽を目指して上り詰めていく。
　数十秒も待たずして、男の先から勢いよく白い液体が噴出した。
　男は身体をびくびくと大きく震わせて、止めることができないのか何度も精子を吐き出した。それが止まると、そのまま後ろに寝転がり、はぁはぁと荒い息を静めているようだった。
　私は湯船に浮いた精子を見つめ、後何回これを見届けたら男からもらう金額に見合うのだろうかとぼんやりと考えていた。