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私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)

そろそろ黒川君が部屋に訪ねてくる頃だった。
いよいよ始まったんだな、と思う。女子水球部の悲願である全国大会出場の為に、集められた男子部員達。彼らに協力してもらって効果的な練習をしていけば、出場だけでなく勝ち進むことだって夢じゃないはずだ。

私立夜悶女子学園はその名前の通り、生徒が全て女子だけで、進学、スポーツの両方に力を入れている学園だった。そして、経営スタッフから教師達、更にクラブのコーチや他関係者が全て女性のみで創立時から運営されてきた。なので女子水球部のコーチとして3年目になる私は、学園の敷地内で男の人の姿を見たことがない。更に土曜日と日曜日も通常は学園内で練習をしているので、外部の人との接触も殆どない。コミニュケーションを取れる相手が限られていた。
寮暮らしの女子部員は、更に外部の人との接触が無かった。そして同年代の男の子達との出会いや遊び等もほぼ皆無と言っていい。
練習に専念できる環境だと言えば聞こえはいいが、それが原因で女子生徒達にはストレスが溜まり、本来のパフォーマンスが発揮できていない、そんな診断がメンタルトレーナーから下されたらしい。
女子部員の競技力強化の為に練習相手として転入してきた男子部員達には、そのストレスを発散させることも期待されている。精神的、肉体的の両面に渡って女子部員に癒しや刺激を与えてもらうのだ。

全国大会出場の為、女子生徒の健やかな成長の為だと理事長から説明された時、私はその場で協力を約束した。転入してきた男子生徒達とは、目的を同じとする仲間のような関係になる。お互いに協力していかないといけない。
とは言え、今日初めて会った男子部員達を見た時に、自分の正直な気持ちに気が付いてしまった。女子部員だけじゃない、私も知らないうちにストレスが溜まっていたのだと思う。
イケメン揃いの部員達に会った時に胸を高鳴らせてしまうなんて、想像もしていなかった。タイプの違うイケメンで、どの子も好印象を持ってしまう。その中でもキャプテンの黒川君には、まるで女子高生の様に一瞬でトキメイてしまった。好みのタイプだった。高校生の時に同じ水球部の好きだった先輩に雰囲気が似ていたから、でもある。結局付き合うことが出来て、私の初めての経験の相手はその先輩だった。
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