この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私立煩悶女学園の憂鬱。
第1章 水球部 編 (1)
それは想像したことさえもない気持ちよさだった。彼の舌が触れるところ
が全部感じてしまう。歯茎や頬の内側、そして私の舌も。オナニーとは違
う刺激がもっと欲しくて、いつの間にか親鳥から餌を貰う雛の様に大きく
唇を開いてしまう。動きやすくなったのか、彼の舌が私の舌を誘ってくる。
小刻みに触れられたり、舐められたりして興奮した私も同じことをしてし
まう。背中に回されていた手に力が入って、グッと抱きしめられる。
黒川君も気持ちいいんだ・・・嬉しい・・・
次第に舌を絡めあう要領が分かってくる。唇を触れさせていれば、舌を意
識して伸ばさなくても、十分に舐めたり突いたりできるし、気持ち良くな
れる。まるで舌で会話している様な気さえしてきた。終わって、と私から
言ったのに、だんだん楽しくなってきて終わるのが嫌になっている。彼の
首にさらに深く手を回して抱きついた。
キスって楽しくて気持ちいい!・・・ずっとしていたい!・・・

でも、私の方が彼よりキスに夢中になっていたようだった。不意に黒川君
が唇と舌を離してしまった。何か大事なものを失くしてしまったかのよう
な喪失感と急に途切れた気持ちよさが寂しい。彼の首に回していた腕も解
かれてしまった。
冷たくしないで・・・
そう思っても従うしかなかった。プールから出よう、そう言った彼に続い
てプールサイドに上がった。暗闇に目が慣れてきているとはいえ、普段の
ようには動けない。手を繋いでくれたけれど、その時になって大変なこと
に気が付いた。
「どうしよう・・・えっどうしよう。更衣室もシャワールームも灯りが点
かないよね?無理、無理!一人じゃ使えない!」
泣きたくなってきた。只でさえ暗闇が苦手なのに、一人でなんて絶対無理
だった。
「お願い!一緒に来て・・・ねえ、お願いだから」
「えっ?俺が女子更衣室に?で、でもなぁ・・・」
「そんな・・・」
今更そんなことを遠慮している言葉にちょっとだけムッとしてしまった。
何よ・・・プールであんなHな事しておいて、更衣室に来るくらいいいじ
ゃない!・・・
「ねぇお願い!真っ暗な更衣室なんて一人じゃ入れないもん!」
私も必死だった。濡れた水着のまま寮に帰るなんてあり得ない。どうして
も一緒に来てもらわないといけない。
「・・・お願いだから、一緒に来て・・・ 」
繋いでいた左手にそっと身体を寄せてあげる。
/123ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ