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爛れる月面
第5章 つきやあらぬ

「触ってほしい?」
「ほしくない。どうせ言ってもしてくんないから」
「クミちゃん、『ちゃんとして』って言っただけだよ? 二回とも」
「……。いちいち回数まで憶えてなくていいっ! 頭いいから腹立つ」
「紅美子、ここ触ってほしい?」
「う……」
至近距離で、ときどき唇が触れてしまいながら話していたが、閉じた脚の間へ指を差し入れられて、眉根を寄せた紅美子は再び脚間を緩めた。「さ、触って……」
なかば横抱きの形になって、外へ広げようとする徹の手のひらに応じ、大きく開脚する。晒されたずぶ濡れのクロッチを指が圧しこんでくると、自分でも驚くほど体が弾ねた。唇を結び、あられもない声が出るのを耐え忍んでいたが、
「ンーッ!」
下着から鳴る音があまりにも卑猥で、羞恥が高い悲鳴を上げさせた。「最悪っ、徹のくせに私をイジメてるっ!」
徹は薄布の上からでも形と知れてしまうほど聳ってしまった肉蕊を撫でつつ、
「もっと、イジメていい?」
「……んっ、……あ、愛していいか、に言い直して」
「愛してるよ、紅美子。すごくしたい」
「う……、……いっぱいして」
寝転ぶと、ショーツが脚から抜き取られていく。正面から徹が身を伏せてきて、萎なったヘアに吐息を感じ、スカートを腰で握った紅美子だったが、
「あ、でも、部屋……」
心配を察した徹が、起き上がって押し入れを開ける。そのあいだに紅美子はスカートを脱ぎ、戻ってきた徹が腰の下にタオルを敷いた。
「段取り悪くて……、ごめん」
「ううん。……だいじょうぶ」
「コレ、使っていい?」
徹の手には、かのホテルで買った楕円形の玩具があった。
「ほしくない。どうせ言ってもしてくんないから」
「クミちゃん、『ちゃんとして』って言っただけだよ? 二回とも」
「……。いちいち回数まで憶えてなくていいっ! 頭いいから腹立つ」
「紅美子、ここ触ってほしい?」
「う……」
至近距離で、ときどき唇が触れてしまいながら話していたが、閉じた脚の間へ指を差し入れられて、眉根を寄せた紅美子は再び脚間を緩めた。「さ、触って……」
なかば横抱きの形になって、外へ広げようとする徹の手のひらに応じ、大きく開脚する。晒されたずぶ濡れのクロッチを指が圧しこんでくると、自分でも驚くほど体が弾ねた。唇を結び、あられもない声が出るのを耐え忍んでいたが、
「ンーッ!」
下着から鳴る音があまりにも卑猥で、羞恥が高い悲鳴を上げさせた。「最悪っ、徹のくせに私をイジメてるっ!」
徹は薄布の上からでも形と知れてしまうほど聳ってしまった肉蕊を撫でつつ、
「もっと、イジメていい?」
「……んっ、……あ、愛していいか、に言い直して」
「愛してるよ、紅美子。すごくしたい」
「う……、……いっぱいして」
寝転ぶと、ショーツが脚から抜き取られていく。正面から徹が身を伏せてきて、萎なったヘアに吐息を感じ、スカートを腰で握った紅美子だったが、
「あ、でも、部屋……」
心配を察した徹が、起き上がって押し入れを開ける。そのあいだに紅美子はスカートを脱ぎ、戻ってきた徹が腰の下にタオルを敷いた。
「段取り悪くて……、ごめん」
「ううん。……だいじょうぶ」
「コレ、使っていい?」
徹の手には、かのホテルで買った楕円形の玩具があった。

