この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
爛れる月面
第5章 つきやあらぬ
「……。どうやって見つけたの?」
「クミちゃん、大事なものは一箇所に集めるから。案の定、指輪の箱の中にあった」
「なに習性みたく言ってくれてんのっ」
「使っていい?」
「や、やっぱ、イジメる気マンマンじゃん」
「これで愛したい。いいでしょ?」
「……っ、……す、好きにしたら?」

 決して、投げやりになったわけではない。その証拠に、振動が押し当てられた瞬間、甘ったるい声を放ってしまって、慌てて紅美子は両手で口を塞いだ。肉蕊を攻められるとたちまち湧水が溢れ出す。もぐりこんでいる徹は、音を鳴らしてこれを啜りつつ、舌を肉洞へと差し込んでくる。実にぎこちなかったが、彼の熱情を感じるには充分で、紅美子のほうから股ぐらを鼻口に押し付けた。ときどき腰が浮き、たぶん徹の鼻先だ、蕊先が当たるたびに媚肉が絞られてしまう。

 もうすこし攻められていたら、熔け落ちていただろう。

 しかし──

「ご、ごめん、クミちゃん、もう我慢できない」
「……。紅美子」
「紅美子、挿れていい?」
「うん」

 薄桃色の皮に包まれた肉茎は、一刻も早く繋がりたがっており、紅美子もまた、玩具でも指でもなく、彼の体の一部で愛おしんでほしかった。

 真向いから、肉茎を突き立てられる。亀頭がくぐってくると、声をあまり出せない代わりに、紅美子は両側につかれた腕にしがみつき、彼を見つめて幾度となく頷いた。今日の徹にはたじろがされるが、ひとえに自分のためにしてくれたかと思うと、すべて、許してやれた。

「う、あ……」

 徹が律動を始めた。ゆっくりとした、スムーズとは言い難い動きだった。しかし鰓が内部をかき撫でていくと、襞壁がより多くの愛情を求めて蠕動する。もっと強く、貪婪な抽送を求めてもいるが、補ってあまりある幸福感だけでも、充分達することができそうだった。
/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ