この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
爛れる月面
第1章 違う空を見ている
 その言葉に、紅美子は言葉を切って徹に抱きついた。もう脚の間が熱く、そして夥しく滑っているから、身を伏せたら徹の脚に付いてしまう。けれども腰から背を撫でてくれる手遣いに幻滅は感じられず、下腹に挟まれた硬い肉に頻りに血潮が弾んでいる。とてつもなく恥ずかしかったが、脚の間と胸の内に広がる心地よさに、膝を使って幼馴染の肌と擦れ合った。やはり、怖さも、厭わしさも、微塵も感じない。

「もう、できる……、かな」
「た、たぶん」
「つけて」

 徹が身を起こし、布団の上からコンドームをひとつ取って、肉茎にしっかりと装着した。準備が終わると、紅美子が膝立ちで、真上まで進む。

「私がする、ので、いいよね?」
「うん……」
「上に向けて」

 根元を持って差し向けられた先端へ向け、腰を近づけていく。お互いの秘所が触れ合うと、

「うっ……」
「……出そう?」
「ううん、が、がまん、する……」

 だが、門に圧しつけるも、ここだと思ったところには挿っていかなかった。意識的に下肢の力を抜いて何度も挑むが、なかなかうまくいかない。

(もっと、強くしないと、ダメなのかなあ……)

 正直、これは怖かった。けれども懸命に歯を食いしばっている徹の姿が、恐怖心を塗りつぶし、ついに門が開いて幼馴染が中へと入り始めた。硬く瞼を閉じ、唇を締め、完全に腰を下ろす。

「んっ……! ク、クミちゃんっ……!」

 腹の中で、徹の肉茎が弾んでいる。繋がりおおせたことを、とても喜んでくれている。

 しかし徹が抱擁を求めると、

「待ってっ! 動かないでっ!」
 紅美子は強く制し、驚いている彼へ片目だけを開けて苦笑いを作った。「……、……すっ……げぇ、……いたい……」
「ごめんっ……、ぬ、抜く」
「だめ」

 徹が慌てて離れようとするのを、覆いかぶさって押さえつける。

「……もっかい、ギューってして」

 背中に腕が巻きつく。

「チューも」

 頭を上げて、優しくキスをされる。

「……徹。これからも、これ、しようね」
「でもクミちゃん、こんなに辛そうなのに……」
「いっぱいしていい。でもね……」
 唇が離れても、震える睫毛を下ろしたまま、「……絶対に、付けてね。私、赤ちゃんは欲しくない」
/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ