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爛れる月面
第1章 違う空を見ている

その言葉に、紅美子は言葉を切って徹に抱きついた。もう脚の間が熱く、そして夥しく滑っているから、身を伏せたら徹の脚に付いてしまう。けれども腰から背を撫でてくれる手遣いに幻滅は感じられず、下腹に挟まれた硬い肉に頻りに血潮が弾んでいる。とてつもなく恥ずかしかったが、脚の間と胸の内に広がる心地よさに、膝を使って幼馴染の肌と擦れ合った。やはり、怖さも、厭わしさも、微塵も感じない。
「もう、できる……、かな」
「た、たぶん」
「つけて」
徹が身を起こし、布団の上からコンドームをひとつ取って、肉茎にしっかりと装着した。準備が終わると、紅美子が膝立ちで、真上まで進む。
「私がする、ので、いいよね?」
「うん……」
「上に向けて」
根元を持って差し向けられた先端へ向け、腰を近づけていく。お互いの秘所が触れ合うと、
「うっ……」
「……出そう?」
「ううん、が、がまん、する……」
だが、門に圧しつけるも、ここだと思ったところには挿っていかなかった。意識的に下肢の力を抜いて何度も挑むが、なかなかうまくいかない。
(もっと、強くしないと、ダメなのかなあ……)
正直、これは怖かった。けれども懸命に歯を食いしばっている徹の姿が、恐怖心を塗りつぶし、ついに門が開いて幼馴染が中へと入り始めた。硬く瞼を閉じ、唇を締め、完全に腰を下ろす。
「んっ……! ク、クミちゃんっ……!」
腹の中で、徹の肉茎が弾んでいる。繋がりおおせたことを、とても喜んでくれている。
しかし徹が抱擁を求めると、
「待ってっ! 動かないでっ!」
紅美子は強く制し、驚いている彼へ片目だけを開けて苦笑いを作った。「……、……すっ……げぇ、……いたい……」
「ごめんっ……、ぬ、抜く」
「だめ」
徹が慌てて離れようとするのを、覆いかぶさって押さえつける。
「……もっかい、ギューってして」
背中に腕が巻きつく。
「チューも」
頭を上げて、優しくキスをされる。
「……徹。これからも、これ、しようね」
「でもクミちゃん、こんなに辛そうなのに……」
「いっぱいしていい。でもね……」
唇が離れても、震える睫毛を下ろしたまま、「……絶対に、付けてね。私、赤ちゃんは欲しくない」
「もう、できる……、かな」
「た、たぶん」
「つけて」
徹が身を起こし、布団の上からコンドームをひとつ取って、肉茎にしっかりと装着した。準備が終わると、紅美子が膝立ちで、真上まで進む。
「私がする、ので、いいよね?」
「うん……」
「上に向けて」
根元を持って差し向けられた先端へ向け、腰を近づけていく。お互いの秘所が触れ合うと、
「うっ……」
「……出そう?」
「ううん、が、がまん、する……」
だが、門に圧しつけるも、ここだと思ったところには挿っていかなかった。意識的に下肢の力を抜いて何度も挑むが、なかなかうまくいかない。
(もっと、強くしないと、ダメなのかなあ……)
正直、これは怖かった。けれども懸命に歯を食いしばっている徹の姿が、恐怖心を塗りつぶし、ついに門が開いて幼馴染が中へと入り始めた。硬く瞼を閉じ、唇を締め、完全に腰を下ろす。
「んっ……! ク、クミちゃんっ……!」
腹の中で、徹の肉茎が弾んでいる。繋がりおおせたことを、とても喜んでくれている。
しかし徹が抱擁を求めると、
「待ってっ! 動かないでっ!」
紅美子は強く制し、驚いている彼へ片目だけを開けて苦笑いを作った。「……、……すっ……げぇ、……いたい……」
「ごめんっ……、ぬ、抜く」
「だめ」
徹が慌てて離れようとするのを、覆いかぶさって押さえつける。
「……もっかい、ギューってして」
背中に腕が巻きつく。
「チューも」
頭を上げて、優しくキスをされる。
「……徹。これからも、これ、しようね」
「でもクミちゃん、こんなに辛そうなのに……」
「いっぱいしていい。でもね……」
唇が離れても、震える睫毛を下ろしたまま、「……絶対に、付けてね。私、赤ちゃんは欲しくない」

