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性交旅行 のその後
第1章 その後
ゆりさんは別れが辛いからと、俺を一度抱きしめてソファーから見送った。
「今まで、ありがとう」
旦那さんが前を向いたままぽつりと呟いた。
「俺こそたくさんご馳走してもらいましたし、独り身の寂しい時間を楽しく過ごさせてもらえて、ありがたかったです」
「それならよかった」
そこから会話も思いつかず、黙っている間に家の前についてしまった。
シートベルトを外し外に出て扉を閉めた。
こちらを向いて軽く手を上げ、いつものように走り出してしまうのかと思ったが、窓が下りて旦那さんが助手席の方へ身を乗り出しているのが見えた。
「変なことをいうのだが。ああいうことを一緒にしていても、私はいつしか君を息子のように思っていた。だから、もし何かあったら遠慮なく連絡をして欲しい」
その言葉に、旦那さんも同じように思っていてくれたのかと嬉しかった。
俺が大きく頷くと、旦那さんがにっこり笑って走り去っていった。
走り去る車が見えなくなるまで見送った。
そうして、俺たちの奇妙な関係は幕を閉じた。
「今まで、ありがとう」
旦那さんが前を向いたままぽつりと呟いた。
「俺こそたくさんご馳走してもらいましたし、独り身の寂しい時間を楽しく過ごさせてもらえて、ありがたかったです」
「それならよかった」
そこから会話も思いつかず、黙っている間に家の前についてしまった。
シートベルトを外し外に出て扉を閉めた。
こちらを向いて軽く手を上げ、いつものように走り出してしまうのかと思ったが、窓が下りて旦那さんが助手席の方へ身を乗り出しているのが見えた。
「変なことをいうのだが。ああいうことを一緒にしていても、私はいつしか君を息子のように思っていた。だから、もし何かあったら遠慮なく連絡をして欲しい」
その言葉に、旦那さんも同じように思っていてくれたのかと嬉しかった。
俺が大きく頷くと、旦那さんがにっこり笑って走り去っていった。
走り去る車が見えなくなるまで見送った。
そうして、俺たちの奇妙な関係は幕を閉じた。