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狂うほどに愛されて
第1章 出会い
数十分歩きようやく辿り着いたのだが・・

(とても大きな男性が立ってる・・怖いよ)

門の前に監視役の男が二人身構えて警戒
している。女将に頼まれた用事である
事を思い出し、勇気をもって声を掛ける。

「す、すみません私蜜屋から頼まれました
鈴宮琴葉でございます。お忘れ物を
届けに参りました」

「中を確認する」

男は琴葉が持っていた風呂敷の中を確認し
慌てて屋敷の中に向かう。すると・・

「お嬢ちゃんが届けてくれたんだね。
ありがとう、俺は新撰組十番隊隊長
原田左之助。よろしく」

「助かったぜー、嬢ちゃんが届けて
くれなかったら土方さんに殺られてたぜ。
俺は二番隊隊長永倉新八だ」

新撰組は怖い人達の集まりだと聞いていた
為緊張していた琴葉だったが、この二人を
見て少し緊張が解れた。
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