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第1章 出会い

～琴葉が帰った後

「あんな可愛い子、蜜屋に居たか？
一度見た顔は忘れねぇはずだがな」

「俺もねぇな。もしかしたら水揚げ前の
遊女か、置屋に新しく入った舞子かもな」

二人は蜜屋の常連客でよく酒を飲んでいる。
芸子を座敷に呼び近藤局長を労うことも
あった。

「今日蜜屋に行く時はあの子を座敷へ
呼ぼうぜ」

「あぁ、そうだな。女将に頼めば
どうにかなるだろう」

原田と永倉は羽織を着た後、町の巡回へ
向かった。