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私んちは淫乱家族
第11章 お父さんとおばさま

そうして一年が経過したころ、お兄ちゃんが、あたしの性的異常な行動に勘づき始めた。
たまに先輩が家に来ても、チアリーディング部の先輩だと言えば、両親は歓迎こそすれ、レズの相手だなんて思いもしない。
だけどお兄ちゃんの部屋は、あたしの部屋の隣だから、壁越しに激しい物音が筒抜けに聞こえたのでしょう。
ある日のこと、お兄ちゃんに問いただされて白状した。
補導の先生との勝負に負けて、さらに審判の奥さまにレズられて、羞恥と挫折に男性拒否のトラウマになったことまではお兄ちゃんも知っている。
お兄ちゃんの勧めに従い、トラウマを克服するためにチアリーディング部に入部した。
太ももをあらわにして、舞ったり、組んだりすることによって、無力感から抜け出せて、女であることを取り戻せればと願ったからだ。
ところが、抜け出せるどころか、傷口に猛毒を塗りたくる結果となってしまったのだ。
かりそめの希望を求めて飛び込んだものの、先輩たちに弄ばれているうちに、男と接することが疎ましく、嫌悪にさえ感じるようになったことをお兄ちゃんに打ち明けた。
お兄ちゃんは、あたしの話を真剣に聞いてくれた。

