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私んちは淫乱家族
第13章 来週の約束

3人で居間に戻ると、まだ11時過ぎだというのに、すっかり昼食の支度が整っています。
ニンニクたっぷりのミートソースがパスタにからまり、見た目にも食欲をそそります。
みんなで早めの昼食を済ませると、おばさまとミレイちゃんはいそいそと帰り支度です。
おじさまが一人で留守番だから、スーパーで買い出しをして早めに帰るらしい。
お見送りの際に玄関先で、ミレイちゃんはお兄ちゃんにウインクしていました。
おばさまも目を細めて、お兄ちゃんにウインクしたように思えました。
来週の日曜日に、お兄ちゃんが訪問することを、ミレイちゃんはおばさまに伝えたに違いありません。
もしかするとおばさまは、仕掛けた罠におびき寄せられる子狐を見つめて、舌なめずりする女豹の心境かもしれませんね。
お兄ちゃんは、簡単に食べられちゃうのかな……?
お兄ちゃんはウインクに気付かない素振りで、お母さんとお姉ちゃんの方にチラリと視線を走らせます。
お父さんは、おじさまへのお土産だと言って、オットセイのニンニク漬けをミレイちゃんに渡しています。
ミレイちゃんは、「美味しそうだから、私も食べよっかなー」と言って、笑顔を返しています。
お父さんは、満面の笑顔でうなずいています。

