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私んちは淫乱家族
第15章 おばさまとお兄ちゃん

おばさまの目は猫目石のように鋭く輝き、お兄ちゃんを凝視しています。

お兄ちゃんを蠱惑するように、ゆっくりと、ゆっくりと、見せつけながら、パンティの縁をなぞります。

「紫の色言葉を知ってる? 高貴と神秘……なんだよ、うふっ」

おばさまの声は、妖しく挑発的です。

「アフリカンバイオレットの紐付きパンティはね、不思議の国の、魔女の森でさまようパープルバタフライ……紫色の蝶のイメージなのよ」


おばさまに言われてみれば、すらりと伸ばした黒ストッキングの足が、魔法使いの杖に思えます。

「紫色の蝶はね、やがて森の狼に食べられちゃうの……うふふ」

おばさまの指は、蝶のように伸びて広がり、陰毛がはみ出ないように、パンティの裾をなぞっています。

「うふふ、うふふ……」

これはもう、悩殺ポーズどころではありません、誰が見たって淫乱な痴態です。


お兄ちゃんはもう、耐えられそうもありません、限界のようです。
ブルブル身体を震わせてイスから立ち上がり、ソファーに近づくと、おばさまの前に立ち尽くしたのです。

「お、おばさま、オレ、もう、我慢できないよ……」


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