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私んちは淫乱家族
第16章 来訪者

お姉ちゃんは二人を急かせて上がらせると、リビングを通ってミレイちゃんの部屋へと向かいました。私も、金魚の尻尾みたいについて行きます。
翔太くんと誠くんは何気ない素振りで、ソファーでうごめく二人の様子をチラリと見ています。
おばさまとお兄ちゃんは、悦楽の佳境に忘我して、私たちの存在なんか気づきません。
重なり合った二つの裸体は激しくもつれ合い、ソファーは荒波に揺れる小舟のようにグラグラと波打っています。
「お、おばさま……、おばさまーー」
「な、なあに、健ちゃん、ああああ、な、なあに、健ちゃーーん」
「おばさまは……今日は、ぼ、僕のもの……だよ……ね、お、おばさまーーー」
「そ、そうよ、健ちゃん、ああああん、あん、け、健ちゃんの、ものよーーー、あああん、ああーーん」
おばさまは、網ストッキングの両足をお兄ちゃんの腰に巻き付け、あたかも女郎蜘蛛が獲物をからめ捕るかのように、グイグイと絡みつけています。
誠くんはうつむいたまま、チラリ、チラリと、しきりに横目を走らせているようです。耳たぶをしっかり広げて、二人のつぶやきも聞き取っているようです。

