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私んちは淫乱家族
第16章 来訪者

翔太くんの目はもう、爛々と血走っています。

「されたって、ま、まさか……ヤ、ヤラレた……の?」

「あいつさあ、私が歌ってたら、スカートの中に手を入れてくるんだもの。頭も突っ込んでさあ、太ももに吸い付いてくるんだよ」

「そ、それで、どうしたの?」

「マイクで、あいつの頭を殴ってやった」

「そ、それだけ?」

「そしたら、私をソファーに押し倒してさあ、パンティを脱がそうとするんだもの」

「ぬ、脱がされたの?」

「うん、脱がされた。だからさ、ヤラしてやったんだ。うふふ、キッスもさせてやったよ、ふふふ」

「そ、そっか。き、気持ち良かった?」

「ふふふ、ふふふ」

「そ、そっか……」

めげた表情の翔太くんに、お姉ちゃんはそっとささやきます。

「翔太くん、どうしたのさ? 妬いてるの? もしかして私とさあ、ヤリたくなったの?」

「だってさあ、そのつもりで来たんだから……」

「うふっ、じゃあさあ、隣りの部屋に行って……私と……勝負……する?」

「うん、する、する」


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