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私んちは淫乱家族
第5章 桃ちゃん

午前中の授業が終わってホッとして、給食の時間になったんだけど、桃ちゃんは先生に呼ばれて職員室に行ってしまいました。
今日の給食は肉野菜炒めで美味しかったけど、私は苦手なピーマンだけを残してしまい、食べるべきかどうかを決めかねて、じっと睨めっこしていたんです。
そしたら桃ちゃんが、慌てて教室に戻って来て、私の耳元でささやいたんです。
「メグちゃん、ごめん。今日さあ、メグちゃんちでレズごっこしようって約束してたけど、できなくなっちゃった」
「えっ、どうしたの?」
私が咎めるふうに桃ちゃんの目を見つめると、なんだかウルウルと、妖しい目つきで見返すの。
「さっきね、夜桜(よざくら)先生に呼ばれたの……」
「知ってるよ。それで、先生に何か言われたの?」
「うん、算数の補習をするんだって……」
「はあ? どういうこと?」
「学校が終わったらね、放課後にね、先生のアパートへ来なさいって……」
桃ちゃんに言われて、私はピンときました。
「あっ、なるほどね、そういうことかあ。桃ちゃんに特別講義をするからって、先生に呼ばれたのかあ。じゃあ、仕方ないっか……」

