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痴漢 reversal
第2章 ラブホテルで
 ゆり様の背中を見送り駅に向かった。
 あの夢のような時間は本当に現実だったのかと思ってしまう。
 ゆり様は連絡先を教えてはくれなかったが、それでももう一度会えるような気がしていた。
 スマホを見れば、大量の着信が会社から入っていた。メッセージも数件。中には心配していると書かれたものもある。
 案外私の居場所や求められているところはあったのかもしれない。
 それでも、次ゆり様に会えばまた電車を降りると思う。
 求められているからではなく、私がもうあの花を求めてしまっているのだから。
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