この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第4章 喧嘩
映見は僕の首にしがみつくようにして泣いていた。

繰り返す嗚咽に細い肩が震えている。

(しまった・・・。)

僕は心の中で舌打ちをした。

せっかく、うまくいっていたのに。

もう少しだった筈だ。

(隣の男め、余計な事を言いやがって・・・・。)

僕はカーテン越しに恨みをこめて睨んだ。

「仕方がない・・・・。」

半ば諦めかけた僕はため息混じりに言った。

「帰ろう、映見・・・・。」

優しく耳元で囁きながらギュッと、妻を抱いてあげた。

「これだけでも結構いい思い出になりそうだし・・・・。」

自分に言い聞かせるように言葉を続けた。

「ゴメン、ね・・・・。」

泣きはらした目を無理に開けて映見は言った。

「でも、イヤなの・・・・恥ずかしいの・・・。」

そして、僕の胸に顔を押しつけるように埋めた。

「僕だって・・・・ゴメンな、映見・・・・。」

二人、抱き合いながら互いの温もりを感じていた。

(これで、良かったのかもしれない・・・・。)

素直にそう思った。

僕達の会話を聞いていたのだろうか、隣も静かになっていた。

喧嘩した気まずい雰囲気を察したのかもしれない。

(シラケさせちゃったかなぁ・・・・。)

さっきの怒りも忘れて、僕は会った事もない隣人にすまない気持ちになった。

向こうのせいじゃない。

場違いな場所に来た、僕らがいけないんだ。

まるでスワッピングのようにお互いの痴態に興奮するのが、この店の「売り」なんだから。

普通の同伴喫茶よりも一歩進んだコンセプトらしい。

「そういう種類の客」ばかりが集まる店なんだ。

僕も少しは期待していたんだけれど。

しかし、それも考えすぎだと直ぐに悟った。

暫くすると再び曇った声が聞こえてきたからだった。

「ああっ・・・・・ああああ・・・・・・。」

(そ、そうか・・・・。)

僕は思わず笑みを浮かべてしまった。

おそらくこんなケースは何度もあったに違いない。

あの二人にとっては僕達が、居さえすればいいんだ。

見られているのが快感なのだろう。

僕達が帰る前に派手なショーを展開するらしい。

僕もさっきほどは興奮せずにカーテン越しにみる事が出来そうな気がした。

シラケさせたお詫びに見るだけでも暫く付き合ってあげようかと思った。

少し位なら映見も許してくれるだろう。
/522ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ