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時と運命の調律者
第29章 真摯な思いと愛情と
とまだ何処か釈然としない蒼太だったが、取り敢えずは彼女の言うことを信じることにした、それに“関係ない”とも思った、だって自分はメリアリアの事を愛しているし、メリアリアもそれを受け入れてくれている、応えてくれているのだ、否、それどころか。
拒絶されていないどころか、自分から求めてさえ来てくれているのだ、であれば別に問題ないではないか。
(傷があったとしても、その内にきっと癒えるだろう、いいや癒してみせる!!)
「でも、有難う蒼太」
大好きと、内心で決意を新たにする恋人に再び抱き着いて、メリアリアはその唇に口付けをする。
幸いにして、特に彼女がそうした辛い思いを味わった事は無かったけれど(色々と大変な目には遭ったが)、それでも蒼太は“愛する”と言ってくれた、“構わない”と言ってくれたのである。
そんな彼氏の言葉と態度と何より心に、“やっぱり”と彼女は改めて、ここが自分の居場所なんだと、帰ってくる場所なんだと確信していた、蒼太は仮に、自分に何があっても愛してくれるだろう、前々からそう言っていたし、今回もまたそれを証明してくれた訳だ。
「蒼太好き、大好き!!」
愛してるわ、とメリアリアは蒼太に何度も囁いては、その度に唇に唇を重ね続ける。
その瞳からは知らず知らずの内に涙が溢れて来ていたのだが、もし仮に、本当に何かあったのだとしても、この人に抱かれている間は、きっと自分は全てを忘れていられるだろう、いいや、それどころか。
その内に、まだ見ぬ奇跡だって起きるかも知れない。
(この人とだったら、きっと。ううん、絶対に空だって飛べるわ、絶対に、いつか・・・!!)
何があっても離れまいと、固く心に、魂に誓いながらもメリアリアはそのまま、今日も恋人との目眩(めくらめ)く官能と愛欲の世界へと落ちて行き、彼と一つに解け合って行く。
「蒼太、寒いわ」
温めて?とそう告げて、自らの身と心とを、魂ごと彼へと差し出して、その逞しい腕の中へと飛び込んで行った。
拒絶されていないどころか、自分から求めてさえ来てくれているのだ、であれば別に問題ないではないか。
(傷があったとしても、その内にきっと癒えるだろう、いいや癒してみせる!!)
「でも、有難う蒼太」
大好きと、内心で決意を新たにする恋人に再び抱き着いて、メリアリアはその唇に口付けをする。
幸いにして、特に彼女がそうした辛い思いを味わった事は無かったけれど(色々と大変な目には遭ったが)、それでも蒼太は“愛する”と言ってくれた、“構わない”と言ってくれたのである。
そんな彼氏の言葉と態度と何より心に、“やっぱり”と彼女は改めて、ここが自分の居場所なんだと、帰ってくる場所なんだと確信していた、蒼太は仮に、自分に何があっても愛してくれるだろう、前々からそう言っていたし、今回もまたそれを証明してくれた訳だ。
「蒼太好き、大好き!!」
愛してるわ、とメリアリアは蒼太に何度も囁いては、その度に唇に唇を重ね続ける。
その瞳からは知らず知らずの内に涙が溢れて来ていたのだが、もし仮に、本当に何かあったのだとしても、この人に抱かれている間は、きっと自分は全てを忘れていられるだろう、いいや、それどころか。
その内に、まだ見ぬ奇跡だって起きるかも知れない。
(この人とだったら、きっと。ううん、絶対に空だって飛べるわ、絶対に、いつか・・・!!)
何があっても離れまいと、固く心に、魂に誓いながらもメリアリアはそのまま、今日も恋人との目眩(めくらめ)く官能と愛欲の世界へと落ちて行き、彼と一つに解け合って行く。
「蒼太、寒いわ」
温めて?とそう告げて、自らの身と心とを、魂ごと彼へと差し出して、その逞しい腕の中へと飛び込んで行った。