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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第4章 パイパン熟女
美味しくはないのはわかっていた。
わかってはいたけど
正直に料理が下手といわれれば悲しくなってしまう。
文恵の頬に涙がこぼれた。
「えっ?」
驚いたのは健一の方だった。
勝ち気で天真爛漫な叔母の事だから
「それじゃ明日からあなたが作りなさいよ」とでも開き直るのかと思っていたのだから。
「ごめんなさい…でも、一生懸命作ったんだけどね」
そう言うのがやっとで
涙が次から次へと流れ始めた。
「あ、ごめん!嘘だよ、美味しかったよ」
慌てて失言を撤回したけど
さらに涙が止まらなくなった。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」と
悪戯を見つかって叱られた子供のように
エンエンと泣き続けた。
健一はどうしていいのかわからずに
とりあえず席を立って文恵の背後からハグをした。
「僕の方こそごめん…
言っていい冗談と悪い冗談があるよね」
どうにか泣き止んで欲しいと強く抱きしめた。
文恵がとても大切な存在だと気づいた。
愛する女性の涙は見たくないと思った。
健一は強く強く文恵を抱きしめた。
「健ちゃん、ちょっと苦しいわ」
あまりの愛しさについつい抱きしめる腕に力が入りすぎたようだ。
「叔母さん、僕、恋人ごっこじゃなく
真剣に叔母さんを好きになっちまったみたいだ」
健一は背後から上体を前に回して文恵にキスをした。