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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第1章 下宿

「で、
義兄さんがリストラされちゃったから
健ちゃんにはせっかく合格したのに
T大付属高校を諦めろというわけ?」
叔母さんは自分が持ってきた有名洋菓子店の
ケーキを頬張りながら
僕の母さんに文句を言い出した。

「だって文ちゃん、今だって苦しい家計なのに
下宿代はおろか、ここから通学させるにも
交通費だって出してあげれないのよ」
息子に夢を諦めろだなんて
親として失格よねと母はため息をついた。

「なあ~んだ、
そんなことでクヨクヨしてんの?
そんなの簡単じゃない、私の家に来ればいいわ」
これで一件落着ねと
文恵叔母さんは美味しそうにコーヒーを飲んだ。

「えっ?、いいの?
だって文ちゃん、
あんただって離婚したばかりだし
あんたの方こそ生計が苦しいんじゃないの?」
せっかく光明が見えかけたのに
母は再び闇に落とし込むような台詞を口にした。

「まあそれはそうだけど、
掃除洗濯とかして叔母さんを助けてくれるわよね?」
文恵叔母さんは僕にウィンクをしながら
うちに来なさいと勧めてくれた。

「あんたがそう言ってくれるのなら
うちとしては大助かりよ」
母は肩の荷が降りたと言わんばかりに
ようやく笑顔を見せた。

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