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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第6章 クラスメート

一方、校内の健一はと言うと…

最近はどうも勉強に力が入らなかった。
授業中もやる気が出てこない。
休み時間ともなると
机に突っ伏したまま、
頭の中は文恵の事ばかりを考えていた。

「健一さあ、近頃弛(たる)んでるよな」
一つ後ろの席の大下がシャーペンで健一の背中を
チョンチョンとちょっかいを出しながら笑った。

「お前と違って俺は悩み事が多いのさ」
小バカにするつもりはなかったが
少しイヤミっぽい言い方をしてしまった。

「ふ~ん…俺にそんな態度を取っていいのかなあ」
なにやら含みのある言い方だったので
僕は体を起こして後ろを振り返った。
大下は「これ、なあ~んだ」と言いながら
ピンクの可愛い封書をヒラヒラさせた。

「なんだよそれ?」

「真美の友達がな
あ、真美ってのは
二組の俺の彼女のことなんだけどね
その真美の友達がさあ、
入学式でお前を見かけてからゾッコン何だってさ」

で、真美が彼女からラブレターを渡して欲しいって頼まれたのを真美が俺に渡してくれって頼まれたわけよ
大下は得意気にそう言った。

「ふ~ん…ラブレターねえ…」
僕は叔母さんという彼女がいるので
冷めた口調で受けとるのを拒否しようとした。

「お前、このラブレターの差出人が誰かわかるか?」
大下はニヤニヤしている。

そんなものわかるわけないじゃないか。
僕は再び机に突っ伏して寝る態勢を取った。


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