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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第7章 別れた夫
文恵が元の夫に言い寄られているとも知らず
健一は初デートで緊張していた。
僕は約束の30分前に待ち合わせの駅前にいた。
何度も駅前のコンビニに立ち寄っては
トイレに駆け込んでミラーに映る自分自身を
入念にチェックした。
トップスとデニムの組み合わせは
これでよかったんだろうか、とか、
髪型はバッチリ決まってるだろうか、
何度見ても代わり映えしないのに
それでもやはりチェックをし続けた。
やがて待ち合わせの時間の5分前になると
駅の改札を抜けて身長の小さい女の子が現れた。
制服を着ていない聡子は
身分証明書を確認しない限りとても高校生には見えなかった。
これは誉め言葉かどうかわからないけれど
ほんとに小学生の高学年といっても通じた。
そんな女の子が精一杯のおしゃれをして
ショーツが見えそうなマイクロミニスカートなので、目のやり場に困ってしまうほどだった。
「待ちました?」
「いや、僕もさっき着いたところだから」
僕は青年誌のデートマニュアルに書かれていた通りの答えを口にした。
「さあ、映画館へ行きましょ」
聡子は僕を置き去りにして
さっさと歩き始めた。
慌てて横に並んで歩くと、
聡子はさりげなく僕の手を握ってきた。