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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第4章 市民の会
そう言えば、セルフサービスのコーヒーも理恵が運んで来てくれたのである。

優しく、よく気が付く少女であった。

「副会長就任、おめでとうございます。」

さっきはあれほど憂鬱に感じていた事も、理恵の素直な声で祝福されると、まんざら悪くは無いと思えるのであった。

「有難う、でも・・・。」

「えっ・・・?」

イタズラな瞳が覗き込む。

「ちょっと、責任が重いかなって・・・。」

「ふーん・・・。」

でも、悪い気はしない。

「だけど私は、嬉しいなっ・・・。」

見上げる表情が好きだ。

理恵の背は小さい方だった。

だから余計に少女っぽく見える。

「涼子様が一番、働いてるし、存在感があるもんっ・・・。」

自分の期待以上の言葉を投げてくれる。

涼子だって見栄やプライドもある。

誉められると嬉しい。

「フフフッ・・・。」

だから、笑った。

「お世辞でも嬉しいわ。」

「だって、本当にぃ・・・。」

そう、もっと言って欲しい。

自分が特別だと、誉めて欲しい。

ボランティア団体の中でも結構、これで気遣いする。

みんなプライドが高いオバ様ばかりだからかも知れないが、アメリカとは違う。

どこか打算や暗さが付きまとう。

本当に世の中のためと思っているのだろうかと、感じる時がある。

「とにかく反対」がスローガンと言っても、過言ではないかもしれない。

あのK党の出先機関という立場からして、そうなのだが。

涼子の理想とは随分違うような気がする。

涼子は「市民の会」を辞めようかとも思う。

そうすれば、あのおぞましい山岡とも知り合う事もなかった筈である。

でも、理恵がいる。

この人がいる限り、頑張れるかもしれない。

「ねえ、そうでしょう?他の人なんか・・・。」

そう、もっと言って欲しい。

「この間もぉ・・・。」

涼子は、心から会話を楽しみながら歩くのだった。

孤独と矛盾が交錯する毎日が、理恵のおかげで意味あるものに変わっていく。

二人は日毎に惹かれ合っていくのであった。

新緑の木々が長い影を落して二人を覆う。

「フフフフ・・・。」
「ホホホホ・・・。」

二人の会話も尽きる事なく続くのだった。
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