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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第5章 千円札
「イテッ、な、何すんですかぁ・・・。」

軽く叩いても啓造の手は分厚くて重い。

しかし上機嫌の「ご主人様」の顔を久しぶりに見て、田代も嬉しくて笑った。

「飼い犬」の笑顔を見た啓造は、確かに久しぶりの上機嫌の口調で言うのだった。

「まあな、ここんところ面白くねえ事が続いたからなぁ・・・。」

「やっぱり、あれっすか?涼子様の事で・・・。」

ニヤついて言う田代に、再び手をかざす啓造であったがオドケテ首をすくめるのを見ると、ビールを取り喉に流し込むのであった。

「フッー、うめぇ・・・。」

そして、ボソリと声を出した。

「まったく、腹立つ女だぜ、アイツは。」

「しかも、いい女っ・・・。」

あくまで茶化す田代。

「バカヤロウ、って・・・そうだよなあ・・・。」

二人は目を合わせ、ニヤリとした。

「やっちゃいましょうか、先生?」

田代は何かを期待していた。

啓造は時々、信じられない事をするのだ。

絶対不可能だと思われる事を平気でする。

お堅い県の職員から、工事の落札価格等を簡単に入手してゼネコンと癒着して、大もうけするなど枚挙に暇が無いのである。

生意気な女一人位、啓造なら何とかするのではないかと本気で思うのであった。

そして、その時は「おこぼれ」をと期待する田代であった。

あの極上の女であれば、例え残り物でも・・・と。

「バーカ、俺はこう見えても県議だぞ。捕まったらどうすんだよ?」

「ダメっすか、やっぱり・・・。」

「あたり前だ、バーカ・・・。」

まだ諦めきらない顔の田代に、啓造は少し声を潜めて言った。

「それに、あの女のジジイは大物なんだ。俺なんか一発で消されるぜ・・・。」

「本当っすか?へぇー・・あの女がねえ・・・。」

「だからってお前、素直にあきらめるには惜しい女だよなぁ・・・。」

「ええっ、じゃあやっぱり・・・?」

「バーカ、どうしてお前はそんなに単純なんだよっ。いいかぁ、たとえば、どうやって物にすんだよ?」

急に突っ込まれて、田代は言葉に窮したが酔いにまかせて好きな事を言う。
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