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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第5章 千円札
そして、自分の話に酔うように、取り留めなく喋り続けていく。

「慌てずに慎重に・・・。そう、巧妙に罠をしかけるのさ。それも、二重三重に保険をかけてな・・・。結果を期待しちゃあ、いけねぇ・・・。せっかちはダメだ、絶対に・・・。ジワリジワリと、ボディーブローのようにきかせる罠が、最高なんだ・・・。」

啓造の目がすわっている。

田代は、もう茶化した口調では口を挟めない状況であると悟った。

啓造には何か策があるらしい。

こういう表情をする時の啓造は、必ず行動を起こすのだった。

近い内にあの「涼子様」の身に何かが起きるかもしれない。

だが、あの清楚で気品に満ちた美しい女神が、山岡という野獣に陵辱される事が果たして実現するのだろうか。

到底、信じられない話である。

金持ちだし、ダンナはハンサムで浮気する事など想像もつかない。

まして、啓造のような脂ぎった中年に惚れて、自分から奴隷になるなどとは。

しかし、と田代は思った。

啓造は嘘をついた事はない。

言った事は必ず実行する男である。

一点を見つめる啓造の鋭い眼光に、田代はある確信を得るのだった。
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