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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第22章 余韻
だが、ホテルといってもラブホテルだったが。

いかに妻が人もうらやむ程の美人であっても、さすがに付き合ってから3年以上も経つと感動も薄れ、丁度年齢から言っても遊びたい年頃でもあった。

客の接待にも必要だし、これも日本流の仕事と自分を誤魔化しては、甘美な風俗の世界に足を運ぶのだった。

昨夜はなじみの店で店外デートにこぎつけ、好みの女とヨロシクやったのである。

金払いが良いし、スマートでハンサムな達彦はよくモテた。

だから出張と偽っては時折、羽目を外していたのだ。

そうは言っても達彦は涼子の事を愛していたし、本気の浮気ではなかった。

これは、仕事のストレスにつぶれないようにするためのカウンセリングだと思っている。

バレなければいいのだと。

真面目でプライドの高い涼子に知れたらと思うと背筋に寒いものが走るのだが、これも涼子の実家の側に住む事への代賞なのだ。

昨夜も夜遅く留守番電話に声を録音した後は、自分の携帯電話も電源を切っていたのだ。

涼子の話を聞いてこの際色々と将来の伏線をかけるためにも、つじつまを合わそうと懸命に話の糸をつなぎ合わせていた。

しかし涼子の耳には、夫の説明など半分も聞こえていなかった。

只、電話の呼び出し音で目覚めた時、隣に夫の姿が無い事を確認した事に心の底からホッとしたのだ。

そして今、受話器から聞こえる達彦の声は、まるで何年も会っていないかの如く感じるのであった。

「じゃあ、風邪は大丈夫なんだね・・・。本当に待ってなくていいから・・・。先に寝てるんだよ、いいかい・・・・。」

涼子の返事を待たずに、達彦の声は消えてしまった。

涼子はベッドサイドのテーブルに受話器を置くと、心の中で呟きながら再びまどろみの世界へと旅立つのであった。
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