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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第22章 余韻
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熱いシャワーが心地良かった。

涼子の視界を奪い、思考を止めてしまう。

何も考えずにいられる喜びを、涼子は噛締めていた。

涼子の身体は生気に満ちていた。

ベスに餌をやった後、急に空腹を覚えた。

レンジで暖めたものを、貪るように食べた。

愛犬の食欲が刺激したのか、涼子は本能の命ずるままに栄養を摂取するのだった。

身体が欲するまま口を動かす。
冷たい牛乳を喉に流し込む。

空腹が満たされると、自分が服のまま眠っていた事に改めて気が付いた。

何故そうなったのか、考える気もしなかった。

小気味よく服を脱ぎ捨てると、裸の開放感に包まれながら浴室に入った。

熱いお湯が、心にこびりついたモヤモヤを洗い取ってくれる。

今朝の夫からの電話での会話すら、涼子の頭には浮かんでこなかった。

説明の出来ない充足感が涼子を覆う。

涼子は今、全てに満足しているのだった。

乾いたバスローブをはおると、軽い足取りで2階の寝室へ戻っていった。

ドライヤーの風で髪を乾かし終えると、涼子は鏡の隅に映るバックに気付いた。

中から携帯電話を取り出すと、再びベッド脇の鏡台の前に座った。

ある種の期待を持って電話の電源を入れると、液晶画面の端に映るメール着信の記号を見付け、胸が高く脈打ってくるのが分かった。

震える指先で辿り着いた画面をしばらくの間、涼子は食い入るように眺めていた。

やがて涼子は携帯電話を持った右手をゆっくりと下ろすと、自分が前に座っている大きな鏡台の上にそっと置いた。
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