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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第26章 バックミラー
女神が座っている。

一度だけしか見せてはくれなかったが、涼子の調教のビデオは強烈な衝撃を伴って田代の記憶に刻み込まれていた。

薄いブラウス越しに大きく膨らんだFカップやシルクのスカートの中で息づく花園も、全てが気品に満ちた「涼子様」からは想像もつかない程の淫靡なポーズで晒されていたのである。

自分が作った合成写真ではなく、本物の涼子が山岡と激しくファックしていたのだ。
理恵と一緒にメス犬のように貫かれていた。

「お預け」のまま田代は、涼子の膝元にいるベスにもなれずに狂おしい程の欲望を押えながら只ひたすら待っていたのだ。

決してかなえられない「ご褒美」を。

ミラーの中でギラついた目が光っている。

嫌悪と恐怖感に包まれながら涼子は、早く車が山岡の家に着くのを願っていた。

あれから二ヶ月が過ぎようとしている。

「ご主人様」の調教ですっかり淫乱なマゾとして生まれ変わった涼子は、気品に満ちた美貌に妖艶な魅力を更に加え、強烈なフェロモンを発散していた。

道行く人は、たとえそれが女性であっても振り向かずにはいられない程であった。

運転しながら田代のそれは熱くたぎりエレクトしていく。

車の中に広がる香水と共に、何とも言えない良い香りを胸一杯に吸い込んでいる。

せめて、今ひとときが永遠であれと願う。

このまま涼子を連れ去り、無理やり犯してやりたい衝動に駆られてしまう。

しかしそれは自嘲の笑みと共に、一瞬で消えてしまう妄想であった。

「ご主人様」の山岡には逆らえない。

それはどんなに、あがこうとも変えられない事実なのだ。

だから、せめてこの短い幸せを噛締めながら車を走らせるだけだ。
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