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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第8章 恐喝
「な、何だよう、何、笑ってるんだ・・・?」

急に涼子の顔色が良くなったのとさっきの山岡の形相から、タダならぬ不安を覚えた田代は無理に虚勢を張って大きな声を出した。

それが、更に涼子を安心せる事も知らずに。

「この写真、頂いてよろしいんですよね・・・?」

涼子の声が弾んでいる。

安心感が全身の緊張を解いていた。

山岡が黙ったまま睨み返してくる。

両手を握り締め、怒りで肩を震わせていた。

涼子の言葉が、全てを語っていたからだった。

隣では田代がうろたえながら、山岡の表情を伺っている。

山岡は諦めがついたのか、フッと表情を解すと、突然笑い出した。

「ハッハハハハハハー・・・。」

そしてタバコを取り出して火をつけると、田代に向かって大きく煙を吹付けた。

「ウッ・・・。」

田代は正に煙に巻かれたように、キョトンとした表情をしている。

「分かったよ、俺の負けだ・・・。」

そしてソファーに深く座り直して、涼子を見つめるた。

タバコを持つ手が、微かに震えている。

「回答書の件は結構です。ウチの方で調べていますから・・・。それと、写真とネガを全て頂きますわ。」

当然の如く放つ涼子の言葉を、山岡は苦々しく噛締めている。

「ふざけんな、てめぇっ。」

声を裏返して涼子に迫る田代の襟首を掴むんだ山岡が驚くべき力で投げ飛ばすと、田代はもんどりうって部屋の壁に叩きつけられた。

「うるせえっ・・・、お前が何をしたか考えてみろっ、ばかやろうがぁっ・・・。」

まだ何の事か分からないで、呆然としている田代に涼子が代わって説明した。

「そうね、こんな写真を頂けるとは思わなかったわ・・。こんなのが新聞にでも出たら、それこそ例のO市の知事を凌ぐスキャンダルにはなるでしょうよ。」

ようやく事の重大さに気付いた田代であったが、山岡の蹴りの嵐に耐えるしかなかった。

「す、すいません・・・すい・・・ま・・。」

容赦無く繰り出される蹴りは、田代のか細い言い訳の声をかき消し、黙らせてしまう。

鈍い音が部屋中に響いていく。

理恵も何が起こったのか分からないまま、涙で塗れた瞳でこの異常な光景を眺めていた。
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