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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第8章 恐喝
「わ、分かったよ・・・・。ネガ・・・も、写真もくれてやる・・・ぜぇ・・・。」

息を荒くして、やっと声を絞り出した山岡は、それでも腹の内が納まらないのか、もう一度田代に強い蹴りをいれた。

鈍い音とともに、田代のうめき声が聞こえた。

「まだ、あるわ・・・。」

涼子の一言に、山岡は鬼のような顔になった。

「誓約書を書いて下さい。勿論、実印でお願いしますわ・・・。」

「何だとぉ・・・?」

山岡の顔が怒りで蒼白になっていく。

ついさっきまで追い詰めていた獲物に土壇場になって逃げられ、それどころか致命的な弱みを握られたのである。

明らかなミスだった。

合成写真までは良かったのだが、実在の、しかも山岡本人がハッキリと写っている写真は見せる気は無かったのだ。

それを田代が功を焦って、一番見せてはいけない人間に差し出したのだ。

大方、理恵の写真でマスでもかいていたのだろう。

山岡も、田代が持っているとは知らなかったのだ。

「断れば今度こそ、おじい様の力を借りて徹底的に戦いますよ。」

きっぱりとした口調に、山岡は無理に作った弱々しい笑みを投げ返すしかなかった。

後ろの大きなマホガニーの机に向かうと、引出しから紙等を取り出し一人黙々とペンを走らせるのだった。

田代は擦りむいて血がたれている顔のまま、怯えた表情で見つめている。

後でされる折檻を想像して、振るえている。

ダンダンと激しい音を立ててハンコを押す表情は、まさに鬼であった。

大またで近づくと、涼子に向かって紙を差し出した。

「ほらよっ、ちゃんと実印とサインまでつけといたぜ。」

慎重に何度も読み返した涼子は、満足そうに丁寧にそれを折りハンドバックにしまった。

「オイッ、ネガも出せっ。」

山岡に蹴られ、田代は慌しくカバンから全ての写真やネガを取り出すと涼子に渡した。
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