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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第10章 甘いキス
「せ、せっかく綺麗に片付けたのにぃ・・・。」

そして、再び笑いの渦に涼子を巻き込む。

楽しい笑いが二人を包んでいく。

ひとしきり笑った後の静寂は、二人に互いの体温を実感させるには十分であった。

「嫌いに・・・なった?」

理恵が上目使いに囁いた。

涼子は返事の代わりに、ギュッと力をこめる。

嬉しそうに引き寄せられた理恵は、涼子の胸に頭をずらし独り言のように呟くのだった。

「一人暮らしだと・・寂しくて・・・。」

理恵の温もりがバスローブ越しに伝わってくる。

熱い。

異常に熱く感じる。

胸が騒ぐ。

「トクン、トクン・・・て、聞こえる。」

静寂の中、二人の吐息だけが響いている。

理恵の息が素肌にあたる。

髪の香りが鼻をくすぐる。

涼子は理恵の肩に廻していた右手をそっと黒髪にあてると、優しくなでつけてあげた。

「あったかー・・・い。」

時間が理恵の時折発する溜息のようなささやきに、徐々にリズムを持って動き出していく。

まだ酔いが残っているのだろうか。

涼子の視界が更にぼやけてくる。

頭が痺れ、何も考えられなくなる。

今はこの温もりに浸っていたい。

「好き・・。大好き・・・。」

理恵が囁く。

涼子の右手がピクッと止まる。
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