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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第12章 白い波(第三部)
※※※※※※※※※

「あの日」の翌朝、理恵のベッドで目覚めた。

『わ、わた・・し・・・?』

何も覚えていなかった。

あの日、理恵と共に祝杯をあげた。

そのまま理恵のマンションに行き、シャワーを浴びた所までは記憶の片隅に残っている。

そんなに飲んだのだろうか。

確かに酒に強い方ではない。

理恵はベッドの脇で笑みを浮かべていた。

何とか思い出すのだ。

涼子は懸命に記憶の糸を辿っていく。

バスローブを着てリビングに行って・・・。

そうそう、理恵の雑誌を見たのだ。

(すごかった・・・。)

そして・・・。

そこまで思い出した涼子は、微笑む理恵の瞳と目が合うと恥ずかしさで首まで真っ赤になりながら、顔をそむけた。

(わ、わた・・し・・・。)

そう、キスをしたのだ。

愛する理恵と。

甘美な、あまりにも甘い口付けであった。

女の唇というのは、あれほど柔らかいものなのか。

涼子の気持ちを知ってか知らずか、理恵は弾ける笑顔で元気な声を出した。

『もうっ、昨夜ベッドまで運ぶの大変だったんですよう・・・。涼子様ったら先に寝ちゃうんだもん。』

理恵の声が心を軽くしてくれる。

振り向いて微笑んだ涼子の瞳を理恵の視線が捕らえ、絡み取った。

涼子の艶やかな髪を優しく撫でる。

白い波が押し寄せる。

淡い快感に漂う自分がいた。
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